バックグラウンド

たまには雑談めいた話でご機嫌をうかがいます。

インターネットの研究開発領域について考えていた時、その研究者の背景や嗜好が研究内容に反映されていることに気がついた。

たとえばサッカー好きのM氏は「動き回るセンサー」がお気に入りで、プレゼンの時にはよく雨量センサーを搭載したタクシーが町中を動き回るデモンストレーション映像を使っている。

一方、同じ球技でもラグビーを好むE氏は、よりフォーメーション(=配置)が重要になる「スタティックなセンサーノード」の説明をしている時が、他の何よりも楽しそうだ。

また「速くてかっこいいクルマ」が好きなN氏は、比較的レイヤの低いところでの情報流通制御、もしくはレイヤの高いところでの画像処理アプリケーション開発に注力している。

と、こんな具合だ。3人とも体型的には「今は昔」感が漂うが、あるいは昔取った杵柄なのかもしれない。

こじつけのような話(だし実際こじつけ)だが、どこかで「それが正解なのかも」とも思う。というのは、「で、お前は何がしたいのか?」という問いを突きつけられた時、自分が楽しいと感じること(あるいはそれに近似していること)に向かいやすいような気がするからだ。

否、もう少し積極的に考えると、自分が楽しいと思うことを選べた彼らだからこそ、研究者として(あるいはエバンジェリストとして)大成したのかもしれない。実際、楽しいと思えることなら、無理もできるし、踏ん張れる。

それは別に能動的な行為でなくてもいいのだと思う。眠るのが好きな人は「より良い眠り」を、食べるのが好きな人は「おいしく食べる方法」を、それぞれ追いかければいい。すなわち、自分の中にある「楽しい」という気分に、どれだけ正直になるか、ということなのだ。

そんなわけで、最近手がけている仕事は、どれも楽しい。「楽しいことをしていれば成功する」とは限らないので、結果はどうなるか分からないけれど、過程を楽しめているのはとても重要だ。

で、こういう気分を、もっと伝えていきたいと思っております。